今年初の関西ワンマンライブ。今年初の配信のないワンマンでもある。
雨の中東京駅へ。ホームのKIOSKが一つおきに閉じていた。 新幹線は空席が目立つ。雨粒に窓を打たれながら、京都へ。
昨年の10月以来の紫明会館は、趣のある古い建物。本番中でも窓を全開できる、稀な換気良好な物件。花粉症には辛いけど、そんなのは小さなことさ(笑)
今日の相棒はマーティン000−18。初めての旅。
この日のために早めにセットリストを決めて、初めてやる曲以外は、歌詞を見ないで歌えるように体になじませてきた。以前なら旅の道中で覚えてきたことも、ツアーに出られない今は、時間を作って練習しておくしかない。でもそのおかげで、丁寧に演奏と歌を磨くこともできるようになった。
定刻どおり、本番が始まった。
ああ、この感じ。リラックスした、いい緊張感。矛盾しているようだが、それがいい状態。
弾き語りはライフワーク。配信のないライブ、拍手のあるライブ、こんな当たり前のことがありがたい。噛み締めながら、じっくり歌いきった。 こんな心配な時期に集まってくれた皆さんにも感謝。
終演後、見に来てくれた友達と少し話す。そのまま食事でも、といきたいところだが、関西も感染拡大中、またねと早々に解散。ほとんどの飲食店が20時には閉まっている。片付けを終えて会場を出たら、雨は上がっていた。
ホテルに着く頃には20時を回っていて、食事をする場所もなく。駅の売店で駅弁を買って部屋でゆっくりする。NHKの救急病棟の看護師さんのドキュメンタリーに見入る。ミュージシャンも飲食店も大変だけど、エッセンシャルワーカーや医療従事者の皆さんのことを思えば。
翌日はすっかり雨が上がっていい天気。4時間位しか寝ていないのに、ライブ後のアドレナリンで元気になっている。岐阜のあたりで薄い虹が見えたけど、写真に撮ってもほとんど見えず残念。昨日は雲に隠れていた富士山もバッチリ。新しいカメラで撮りまくる。
東京は新緑のまぶしい季節。ずっと季節のことを歌にしてきたのでよく分かるけど、例年なら、ツツジが満開になるのは連休明けくらいだったのに、今年は雪も降らず桜も早かった。今週末からまた東京と大阪に緊急事態宣言が出されるかもしれないという。もしライブが1週間遅かったら、中止になってしまったかもしれない。みなさん、どうか無事でありますように。
*pic by H.Takano with SIGMAfpL + 35mmF2.0.
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